生産過程
親魚養成
親魚の養成で最も重要な点は、「お父さん・お母さん候補を確保し、トラフグのお父さん・お母さんを元気で健康に育てること」です。 はじめは警戒心も強く、なかなか餌を食べないことも多くありますが、根気強く餌付けをし続けることで次第に食べてくれるようになります。 これは人間の子育てとも共通する点でもありますが、初めて食べてくれたときの感動は、やはり特別なものがあります。
採卵
人工的な環境下では、トラフグは自然交配しないため、トラフグ同士を交配させます。 トラフグの採卵は年に1尾に1回のみ。 そのため、採卵には技術的な見極めが重要となり、当然長年の経験が必要となります。
受精~卵管理
受精~卵の管理に、水温18~20度の環境で1週間ほど経過観察します。 その後、ふ化したら飼育水槽へ収容します。
種苗生産開始、年齢について
人間でいう年齢を、トラフグの場合、ふ化した日を0日目として、日令で数えます。
(ex:ふ化から3日経過→日令3)
- ・日令2:開口(ふ化したときは口が開いていない)
- ・日令2~3:餌付け開始
- ※餌はワムシ(全長0.2~0.3mmくらいのプランクトンのようなもの)
淡水クロレラを使用してワムシを自社で培養する
(培養して増えた分の必要量をエサとして給飼)
- ・日令20~30までワムシを給飼
- ・日令20~45アルテミア(シーモンキー)を給飼
- ・日令35~配合肥料か冷凍肥料
- ・日令80~出荷